無散瞳眼底写真撮影で正しいのはどれか。
無散瞳眼底写真撮影で正しいのはどれか。
- ⑴ 白黒画像が得られる。無散瞳眼底カメラでもカラー画像が得られます。出血や白斑、網膜の色調変化を色で評価するためカラーが必要です。
- ⑵ 撮影は縮瞳させた状態で行う。無散瞳とは散瞳薬を使わないという意味で、暗所で自然に散瞳した状態を利用します。縮瞳させるわけではありません。
- ⑶ 色覚異常の診断に有用である。色覚は網膜の錐体細胞の機能の問題で、眼底写真の形態情報からは診断できません。石原表などの色覚検査が必要です。
- ⑷ 視神経乳頭は黄斑部より鼻側に位置する。視神経乳頭は黄斑より鼻側に約3〜4mm離れて位置します。眼底像の左右を判断する基本の位置関係であり、正しい記述です。
- ⑸ ピント合わせの照明に紫外線を使用する。ピント合わせや観察には、被検者がまぶしさを感じにくい赤外線を用います。紫外線は眼に有害なので使いません。
解説
正解は⑷です。眼底では視神経乳頭が黄斑(中心窩)より鼻側に約3〜4mm離れて位置し、そこから網膜血管が放射状に広がります。右眼の眼底写真では乳頭が向かって右側、黄斑が中央からやや左側に写る、という読み方になります。無散瞳眼底カメラは散瞳薬を使わず暗所で自然に散瞳した状態を利用し、ピント合わせと観察を赤外線で行って可視光のフラッシュでカラー撮影する装置です。糖尿病網膜症や緑内障のスクリーニングに用いますが、色覚異常の診断はできません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-06.html)を加工して作成