MRI で正しいのはどれか。
MRI で正しいのはどれか。
- ⑴ T2 緩和時間はT2*緩和時間より短い。静磁場の不均一による位相分散が加わる分、T2*はT2より必ず短くなります。大小関係が逆です。
- ⑵ 水のT1 緩和時間は筋肉のT1 緩和時間より長い。1.5Tで水のT1は3000ms前後、筋肉は約900msであり、水のほうが長くなります。記述のとおりで正解です。
- ⑶ 筋肉のT1 緩和時間は脂肪のT1 緩和時間より短い。脂肪のT1は約250〜350msと短く、筋肉の約900msより短くなります。記述は逆です。
- ⑷ ガドリニウム造影剤はT2 緩和時間に影響を与えない。ガドリニウム造影剤は主にT1を短縮しますが、T2やT2*も短縮します。高濃度では信号低下として現れます。
- ⑸ 静磁場強度が大きいほどLarmor〈ラーモア〉周波数は低くなる。Larmor周波数はω=γB₀で静磁場強度に比例して高くなります。低くなるという記述は逆です。
解説
正解は⑵です。T1緩和は分子運動の速さと関係し、自由水のように運動が速い物質ほど長くなります。1.5Tの目安では、水(脳脊髄液など)のT1が3000ms前後であるのに対し、筋肉は約900ms、脂肪は約250〜350msと短く、水>筋肉>脂肪の順になります。したがって水のT1が筋肉より長いという記述が正しくなります。他の選択肢は、T2とT2*の大小、ガドリニウム造影剤の作用、Larmor周波数と静磁場の関係を、いずれも逆に述べています。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-06.html)を加工して作成