散乱線除去用グリッドで正しいのはどれか。
散乱線除去用グリッドで正しいのはどれか。
- ⑴ グリッド露出係数は一次X 線透過率の逆数で表される。露出係数は全X線透過率(一次線と散乱線の合計)の逆数にあたる量で、一次線透過率だけの逆数ではありません。
- ⑵ 同一グリッドにおいては管電圧が高いほど選択度は大きい。選択度は一次線透過率を散乱線透過率で割った値です。管電圧が高いほど散乱線も抜けやすくなるため、選択度は小さくなります。
- ⑶ グリッド密度はグリッド中心部の1 mm 当たりの鉛はくの数で表す。グリッド密度は1cm当たりの鉛はくの本数(本/cm)で表します。中心部の1mm当たりという表し方はしません。
- ⑷ 同一グリッドにおいては管電圧が高いほどコントラスト改善比は大きい。管電圧が高いほど散乱線がグリッドを抜けやすくなるため、コントラスト改善比は小さくなります。記述は逆です。
- ⑸ グリッド密度が同じであればグリッド比が大きいほどグリッド露出係数は大きい。グリッド比が大きいほど一次線も含めて吸収が増え、同じ濃度を得るのに多くの線量が必要になります。露出係数は大きくなるので正しい記述です。
解説
正解は⑸です。グリッド露出係数は、グリッドを使わない場合に対して同じ写真濃度を得るのに必要な線量の倍数で、全X線透過率(一次線+散乱線)の逆数にあたります。グリッド密度が同じ条件でグリッド比を大きくすると鉛はくが高くなり、散乱線だけでなく斜めに入る一次線の吸収も増えるため、必要な線量が増えて露出係数は大きくなります。管電圧が高いほど散乱線が抜けやすくなるので、選択度もコントラスト改善比も小さくなる点と合わせて覚えてください。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-06.html)を加工して作成