サイクロトロンによる荷電粒子線を用いる分析法はどれか。
サイクロトロンによる荷電粒子線を用いる分析法はどれか。
- ⑴ PIXE 法加速器で加速した陽子などの荷電粒子線を試料に照射し、放出される特性X線を測定する分析法です。サイクロトロンを用いる代表例であり、これが正解です。
- ⑵ 直接希釈法既知量の放射性核種を加え、比放射能の希釈率から目的物質量を求める同位体希釈分析の一種です。加速器は使いません。
- ⑶ 電気泳動法電場中における荷電した分子の移動度の差で分離する方法で、加速された放射線を試料に当てるわけではありません。
- ⑷ 不足当量法同位体希釈分析の一種で、当量に満たない試薬で一定量だけを抽出して定量します。荷電粒子線とは無関係です。
- ⑸ アクチバブルトレーサ法安定元素をトレーサとして加えておき、後から放射化分析で定量する方法です。用いるのは主に中性子であり、荷電粒子線ではありません。
解説
正解は⑴です。PIXE法(粒子線励起X線分析)は、サイクロトロンなどの加速器で得た数MeVの陽子線を試料に当て、内殻電離に続いて放出される特性X線のエネルギーと強度から元素を定性・定量する方法です。荷電粒子線を使う点が本問の鍵で、微量元素をppmレベルで多元素同時に、しかも非破壊で分析できるのが利点です。他の選択肢は放射性トレーサや電場、中性子照射を利用する方法で、加速器による荷電粒子線は必要ありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-06.html)を加工して作成