腹腔内遊離ガスについて正しいのはどれか。2つ選べ。
腹腔内遊離ガスについて正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ ニッシェを形成する。ニッシェは潰瘍の陥凹に造影剤がたまる所見で、遊離ガスとは別の概念です。
- ⑵ 腸閉塞の所見である。腸閉塞では管腔内にガスと液体がたまります。腹腔内の遊離ガスとは異なります。
- ⑶ CT での検出は困難である。CTは少量の遊離ガスも捉えられる、最も鋭敏な検出法です。
- ⑷ デクビタス撮影は左下側臥位とする。左下側臥位にすると肝臓の外側にガスが集まり、胃泡と紛れずに確認できます。
- ⑸ 横隔膜下の腹腔内遊離ガスは、腹部立位正面像に比べて胸部立位正面像で検出しやすい。胸部立位正面像は横隔膜直下をよく描出でき、薄いガスの層を見つけやすくなります。
解説
正解は⑷と⑸です。消化管が穿孔すると腹腔内に遊離ガスが出ます。側臥位での撮影は左下側臥位とし、ガスを肝臓の外側と腹壁の間に集めることで、ガスの少ない胃泡と紛れずに確かめられます。また胸部立位正面像は横隔膜の直下をよく描出でき、線量条件の点でも薄いガスの層を見つけやすいので、腹部立位正面像より検出に向いています。ニッシェは潰瘍の陥凹に造影剤がたまる所見、腸閉塞では管腔内にガスがたまるもので、CTは遊離ガスの検出に最も鋭敏な方法です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-06.html)を加工して作成