ヒトが全身被ばくした際の線量と急性死の主因となる器官との組合せで正しいのはどれか…
ヒトが全身被ばくした際の線量と急性死の主因となる器官との組合せで正しいのはどれか。
- ⑴ 5 Gy ― 中枢神経5Gyでは骨髄の障害が主因となります。中枢神経ではありません。
- ⑵ 15 Gy ― 中枢神経15Gyは腸死の線量域です。中枢神経死は50Gyを超えてからになります。
- ⑶ 15 Gy ― 腸管10〜50Gyでは腸管上皮の脱落による腸死が主因となり、15Gyはこの範囲にあります。
- ⑷ 100 Gy ― 腸管100Gyでは中枢神経の障害が主因になります。腸管ではありません。
- ⑸ 100 Gy ― 骨髄100Gyでは骨髄の障害が表に出る前に中枢神経の障害で死亡します。
解説
正解は⑶です。全身被ばくによる急性死は、線量が上がるにつれて主因となる器官が移っていきます。おおむね3〜10Gy では骨髄の障害による造血機能の停止が主因となり、10〜50Gy では腸管上皮が失われて水分と電解質が漏れ、細菌が侵入することによる腸死となります。50Gy を超えると中枢神経の障害によって数時間から数日で死亡します。したがって15Gy では腸管が主因となる組合せが正しく、5Gy は骨髄、100Gy は中枢神経が主因になります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-06.html)を加工して作成