皮膚表面から最大深が20 mm ある標的の治療を電子線を用いて行う。適切な深部量…
皮膚表面から最大深が20 mm ある標的の治療を電子線を用いて行う。適切な深部量百分率曲線とボーラスの組合せはどれか。ただし、治療有効深は80 %とする。
- ⑴ A ― ボーラス無しAは80%となる深さが浅く、20mmの標的の最深部まで届きません。
- ⑵ B ― ボーラス無しBもボーラス無しでは80%の深さが標的の最深部に合いません。
- ⑶ B ― 10 mm ボーラスBに10mmのボーラスを乗せると80%の深さが浅くなりすぎ、標的を覆えません。
- ⑷ C ― ボーラス無しCをボーラス無しで使うと80%の深さが30mmとなり、標的より深くなってしまいます。
- ⑸ C ― 10 mm ボーラスCに10mmのボーラスを乗せると体内で80%の深さが20mmとなり、標的を過不足なく覆えます。
解説
正解は⑸です。電子線では、標的の最も深い部分に治療有効深である80%の線量が届くようエネルギーを選びます。示された曲線のうちC は、80%となる深さが30mm ですが、そのままでは20mm の標的の手前に線量のピークが来てしまい、表面の線量も不足します。厚さ10mm のボーラスを乗せると曲線全体が10mm 手前へずれるので、体内では80%の深さが20mm となり、標的の最深部まで覆えます。ボーラスは深さの調整と表面線量の確保を同時に果たします。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-06.html)を加工して作成