限局性脳腫瘍の放射線治療で全脊髄照射を必要とするのはどれか。
限局性脳腫瘍の放射線治療で全脊髄照射を必要とするのはどれか。
- ⑴ 髄芽腫脳脊髄液を介して脊髄へ播種しやすいため、脳と脊髄の全体に照射します。
- ⑵ 髄膜腫髄膜腫は局所にとどまる腫瘍で、局所照射で足ります。
- ⑶ 膠芽腫膠芽腫は周囲へ浸潤しますが髄液播種はまれで、局所照射が基本です。
- ⑷ 下垂体腺腫下垂体腺腫は良性腫瘍で、局所への照射を行います。
- ⑸ 聴神経鞘腫聴神経鞘腫も良性で、定位放射線治療など局所への照射で対応します。
解説
正解は⑴です。髄芽腫は小脳虫部に発生する小児の悪性腫瘍で、脳脊髄液を介して脊髄まで播種しやすいという性質があります。そのため治療では、腫瘍の局所だけでなく脳と脊髄の全体に照射する全脳全脊髄照射を行い、そのうえで腫瘍床に追加照射します。髄膜腫・膠芽腫・下垂体腺腫・聴神経鞘腫は、いずれも髄液を介した播種をきたしにくいので、局所への照射で足ります。播種する性質があるかどうかが、照射範囲を決める分かれ目になります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-06.html)を加工して作成