脳のファンクショナルMRI で解析対象の信号源に利用されるのはどれか。
脳のファンクショナルMRI で解析対象の信号源に利用されるのはどれか。
- ⑴ BOLD による磁化率効果デオキシヘモグロビンの減少による磁化率の変化を信号源とするBOLD効果を利用します。
- ⑵ MT パルスによる磁化移動効果磁化移動効果はMRAの背景抑制などに使うもので、脳活動の信号源ではありません。
- ⑶ MPG による水分子拡散強調効果水分子の拡散を強調するのは拡散強調画像で、脳梗塞の診断などに用います。
- ⑷ CHESS パルスによる脂肪信号抑制効果脂肪信号の抑制は画質を整える処理で、脳活動とは関係しません。
- ⑸ ガドリニウム造影剤による緩和時間短縮効果造影剤による緩和時間の短縮は灌流画像などで用いますが、BOLDとは別の仕組みです。
解説
正解は⑴です。ファンクショナルMRIは、神経の活動が高まった部位で血流が増え、酸素を失ったヘモグロビンの割合が相対的に下がることを利用します。デオキシヘモグロビンは常磁性体で周囲の磁場を乱すため、これが減るとT2*が延びて信号がわずかに上がります。この血中酸素濃度に依存した効果をBOLD 効果と呼びます。MTパルスは磁化移動、MPGは水分子の拡散、CHESSパルスは脂肪抑制、ガドリニウム造影剤は緩和時間の短縮に関わるもので、いずれも信号源ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-06.html)を加工して作成