乳房X 線撮影において被ばくの低減につながるのはどれか。
乳房X 線撮影において被ばくの低減につながるのはどれか。
- ⑴ 管電圧を下げる。管電圧を下げると透過性が落ち、同じ画質を得るのに必要な線量が増えます。
- ⑵ mAs 値を上げる。mAs値を上げれば照射する量そのものが増えるため、被ばくも増えます。
- ⑶ グリッドの格子比を高くする。格子比を高くすると散乱線はよく除けますが、必要な線量は増えます。
- ⑷ 乳房トモシンセシスを併用する。トモシンセシスは複数方向から撮影するため、線量が上乗せされます。
- ⑸ フィルタをモリブデンからロジウムに変更する。特性X線がやや高エネルギーになって透過性が上がるため、必要な線量を減らせます。
解説
正解は⑸です。乳房撮影で用いるモリブデンの特性X線は17〜19keV で、脂肪の多い乳房や厚みのある乳房では吸収されすぎて必要な線量が増えます。ロジウムに変えると特性X線が20〜23keV とやや高くなり、透過性が上がるため同じ画質を得るのに必要な線量を減らせます。管電圧を下げたりmAs 値を上げたりすると被ばくは増え、格子比の高いグリッドは散乱線をよく除くかわりに必要な線量を増やします。トモシンセシスの併用も線量を上乗せします。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-06.html)を加工して作成