胎児期にみられる動脈管で大動脈と直接交通するのはどれか。
胎児期にみられる動脈管で大動脈と直接交通するのはどれか。
- ⑴ 右心房右心房と左心房をつなぐのは卵円孔です。動脈管とは別の短絡路です。
- ⑵ 肺静脈肺静脈は肺から左心房へ戻る血管で、動脈管とはつながりません。
- ⑶ 肺動脈肺動脈と大動脈弓の下行部をつなぎ、肺を迂回する血流路になります。
- ⑷ 内胸動脈内胸動脈は鎖骨下動脈の枝で、動脈管とは関係しません。
- ⑸ 肋間動脈肋間動脈は下行大動脈の枝で、胎児循環の短絡路ではありません。
解説
正解は⑶です。動脈管〈ボタロー管〉は、胎児期に肺動脈と大動脈弓の下行部をつなぐ血管です。胎児の肺はまだ呼吸をしておらず血管抵抗が高いため、右心室から肺動脈へ送られた血液の大部分はこの管を通って大動脈へ流れ、肺を迂回します。出生後は肺が広がって抵抗が下がり、管は閉じて動脈管索になります。閉じずに残ると動脈管開存症となり、連続性雑音が聞かれます。右心房と交通するのは卵円孔で、これとの区別をつけておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-06.html)を加工して作成