脳転移の全脳照射について正しいのはどれか。
脳転移の全脳照射について正しいのはどれか。
- ⑴ 麻痺があると適応にならない。麻痺があっても症状の緩和を目的に照射できます。適応外にはなりません。
- ⑵ 髄膜播種があっても適応になる。髄膜播種は脳脊髄液を介して散在するため、脳全体を照射する全脳照射の適応になります。
- ⑶ 3か所以上の転移には無効である。転移が多発しているときこそ全脳照射が選ばれます。向きが逆です。
- ⑷ 1回目の照射直後から脱毛が始まる。脱毛は照射開始から2〜3週ほど経って始まります。直後には起こりません。
- ⑸ 6週間で60 Gy の処方が標準である。全脳照射は2週間で30Gyを10回に分ける処方が標準です。
解説
正解は⑵です。髄膜播種は脳脊髄液を介して広がるため病変が散在しており、全脳照射の適応になります。髄膜播種があると適応外になるわけではありません。麻痺があっても症状の緩和を目的に照射できます。転移が多発しているときこそ全脳照射が選ばれるので、3か所以上に無効という記述は逆です。脱毛は2〜3週ほど経ってから始まり、直後には起こりません。処方は2週間で30Gy を10回に分ける方法が標準で、60Gy を6週間かけて照射するのは限局した病変への根治照射です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-06.html)を加工して作成