腹部MR 像(別冊No. 4)を別に示す。矢印のアーチファクトを軽減するのはどれ…
腹部MR 像(別冊No. 4)を別に示す。矢印のアーチファクトを軽減するのはどれか。
- ⑴ TE の延長TEを延ばしても流入する血液の信号は残ります。アーチファクトの軽減にはなりません。
- ⑵ TR の延長TRの延長はコントラストを変えますが、血流由来のアーチファクトは減りません。
- ⑶ 呼吸同期法の併用呼吸同期法は体動によるぼけへの対処で、血流のアーチファクトには効きません。
- ⑷ CHESS パルスの付加CHESSパルスは脂肪の信号を抑える方法で、血流には作用しません。
- ⑸ スライス外への空間飽和パルスの付加撮像断面の外で血液の磁化を消しておくことで、流入する血流のアーチファクトを抑えられます。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑸です。示された腹部MR像では、腹部大動脈や下大静脈から生じた信号が位相エンコード方向に流れ出て、画像の上に縞状に重なっています。血流によるフローアーチファクトで、撮像断面の外側に空間飽和パルスを置き、流れ込んでくる血液の磁化をあらかじめ消しておくことで軽減できます。TEやTRを延ばしても血流の信号は消えず、呼吸同期法は体動によるぼけへの対処、CHESSパルスは脂肪信号を抑える方法で、この種のアーチファクトには効きません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-06.html)を加工して作成