脳のMRA でMT パルスの付加によって生じるのはどれか。2つ選べ。
脳のMRA でMT パルスの付加によって生じるのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 騒音の増大騒音は傾斜磁場コイルの振動によるもので、RFパルスの付加では増えません。
- ⑵ SAR の増大強いRFパルスを余分に加えるため、体が吸収するエネルギーであるSARが増大します。
- ⑶ 脂肪信号の抑制脂肪信号を抑えるのはCHESS法やSTIR法です。MTパルスの働きではありません。
- ⑷ 脳実質の信号低下蛋白結合水の磁化が自由水へ移ることで、脳実質の信号が低下します。
- ⑸ 磁場の時間変化率(dB/dt)の減少磁場の時間変化率は傾斜磁場の切り替えで決まり、MTパルスでは変わりません。
解説
正解は⑵と⑷です。MTパルスは、共鳴周波数から少しずらした強いRFパルスをあらかじめ加え、蛋白と結び付いた水の磁化を飽和させる方法です。その磁化が自由水へ移ることで脳実質の信号が下がり、相対的に血流の信号が際立つのでMRAの血管の見え方がよくなります。一方で強いRFを余分に加えるため、体に吸収されるエネルギーであるSARは増大します。脂肪の信号を抑えるのはCHESS法などの別の方法で、騒音や磁場の時間変化率は傾斜磁場に関わる量です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-06.html)を加工して作成