放射線の生物学的影響について正しいのはどれか。
放射線の生物学的影響について正しいのはどれか。
- ⑴ 突然変異の生じる率は線量率と無関係である。線量率によって、変わります。
- ⑵ 低LET 放射線の照射でアポトーシスは誘導されない。低い側でも、誘導されます。
- ⑶ G2 期からM 期への移行期では放射線感受性がS 期よりも高い。分裂期へ移る時期が、最も弱くなります。
- ⑷ 照射後の細胞周期の停止は主にS 期からG2 期への移行期で見られる。G1期とG2期の、関門で見られます。
- ⑸ フリーラジカル除去作用をもつ放射線防護剤は照射直後の投与が照射前よりも有効である。照射の前に、投与する必要があります。
解説
正解は⑶です。細胞周期の中では、G2期から分裂期へ移る時期が最も放射線に弱く、DNAを合成しているS期の後半が最も強くなります。突然変異の生じる率は線量率によって変わり、低い線エネルギー付与の放射線でもアポトーシスは起こります。停止が見られるのはG1期とG2期の関門で、ラジカルを消す防護剤は照射の前に投与しなければ効きません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-06.html)を加工して作成