A さん(23 歳、男性、留学生)は1 人で暮らしている。奨学金の給付を受けてお…
A さん(23 歳、男性、留学生)は1 人で暮らしている。奨学金の給付を受けており、他に収入はない。来日後、咳が続くため日本語学校の先生に付き添われて医療機関を受診した。診察の結果、感染性の肺結核と診断され、入院勧告が行われた。A さんは「入院中の医療費は高いですか」と保健師に尋ねた。A さんは国民健康保険に加入している。保健師がA さんに説明する感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律〈感染症法〉に基づく公費負担制度の内容で正しいのはどれか。
- ⑴ 「入院医療費の自己負担はありません」入院勧告による入院では医療保険の自己負担分が公費で賄われ、収入のないAさんに負担は生じません。
- ⑵ 「入院医療費総額の5 %をA さんが負担します」5%の負担は通院医療の公費負担における本人負担の考え方で、入院勧告の場合とは異なります。
- ⑶ 「入院医療費総額の10 % をA さんが負担します」総額の10%を本人が負担するという仕組みはありません。
- ⑷ 「入院医療費総額の30 % をA さんが負担します」30%は医療保険の一般的な自己負担割合で、公費負担が適用されればこの負担は生じません。
解説
正解は⑴です。感染症法では、入院勧告を受けて入院した結核患者の医療費について、医療保険が適用された後の自己負担分を公費で負担する仕組みがあります。所得によっては月額2万円を上限とする負担が生じることがありますが、Aさんは奨学金のみで他に収入がないため、自己負担は生じません。⑵⑶⑷のように総額の一定割合を本人が負担する制度ではありません。なお通院の場合は、患者が費用の5%を負担する公費負担の仕組みがあります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-03_04_05.html)を加工して作成