これまでの地域アセスメントを踏まえ、ポピュレーションアプローチとしてB地区住民を…
次の文を読み36~38 の問いに答えよ。人口約12 万人のA 市は30 の地区に分かれており、各地区の人口は約2,000~6,000 人である。近年、A 市の肺がん検診受診者のうち精密検査が必要となった者の割合が徐々に増加している。また、特定健康診査受診者への問診から得られた喫煙者割合も県内のほかの市町村に比べて高い。
これまでの地域アセスメントを踏まえ、ポピュレーションアプローチとしてB地区住民を対象に「地区の子どもをたばこの煙から守る」をテーマとした健康づくりを推進することになり、保健師が実施案を作成することになった。B 地区のコミュニティ・エンパワメントが最も促進されるのはどれか。
- ⑴ 喫煙者に受動喫煙の害について説明する。保健師からの一方向の説明にとどまります。
- ⑵ 他自治体の良い実践例を地区内に掲示する。他の地域の例を示すだけでは、自分たちの取り組みになりません。
- ⑶ 子どもにたばこの煙が身体に及ぼす影響を説明する。子どもへの説明は必要ですが、地域の力を育てることになりません。
- ⑷ テーマに関心の高い育児グループと対策を検討する場を持つ。住民が主体となって取り組みを広げていく力が育ちます。
解説
正解は⑷です。コミュニティ・エンパワメントは、住民が自分たちの課題として考え、行動できるようになることを指します。テーマに関心の高い育児グループと一緒に対策を検討する場をもつことで、住民が主体となって取り組みを広げていく力が育ちます。説明や掲示は保健師から住民への一方向の働きかけにとどまり、住民が自ら動き出すきっかけにはなりにくくなります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-03_04_05.html)を加工して作成