住宅改修の後、保健師が1 年に1 回の家庭訪問を行い3 年が経過した。ある日、妻…
次の文を読み53、54 の問いに答えよ。A さん(64 歳、男性、要支援2 )は妻(63 歳)と2 人暮らしである。5 年前に歩行時の違和感を自覚し受診したところ、脊髄小脳変性症と診断された。A さんは難病になったことに驚いたが徐々に受け入れ、妻の励ましやサポートを受けて生活してきた。最近、歩行時のふらつきが強くなったため「室内に手すりをつけたい」と保健師に相談した。
住宅改修の後、保健師が1 年に1 回の家庭訪問を行い3 年が経過した。ある日、妻から「通院治療を続けてきたが、最近、夫がよく転ぶようになり食事中もむせることが多くなりました。病気が悪くなってきているようで不安です」と相談があった。保健師が確認する情報で優先度が高いのはどれか。
- ⑴ 妻の健康状態支えるうえで大切ですが、まず本人の状態を確かめます。
- ⑵ A さんのADL転倒と誤嚥の危険を判断し、次の支援を決める土台になります。
- ⑶ A さんの世帯の経済状況必要な情報ですが、今の変化への対応より後になります。
- ⑷ A さんの最近の食事内容嚥下の評価が先で、内容の確認はその後になります。
解説
正解は⑵です。脊髄小脳変性症は小脳の働きが少しずつ失われる病気で、歩行のふらつきに加えて飲み込みの障害が現れています。転倒による骨折と誤嚥性肺炎はどちらも生活を大きく損なうため、まず日常生活動作がどこまでできるかを確かめ、介護保険の区分変更や福祉用具、嚥下の評価につなげます。妻の健康や経済状況、食事内容も大切ですが、いま確かめるべき順としては後になります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-03_04_05.html)を加工して作成