発災後2か月が経過し、被災者は避難所から市内の仮設住宅へ入居した。A 市の保健師…
次の文を読み42〜44 の問いに答えよ。A 市は川沿いに位置する人口7万人の高齢化率24.6 % の市である。A 市には13人の保健師が勤務し地区担当制で業務を行っている。A 市では5年前に大規模災害が発生し、多くの死傷者が出た。死傷者は高齢者の割合が高かった。
発災後2か月が経過し、被災者は避難所から市内の仮設住宅へ入居した。A 市の保健師が行う仮設住宅の住民への支援で適切なのはどれか。
- ⑴ 心のケアは高齢者を優先させる。こころのケアは年齢にかかわらず必要で、高齢者に限って優先するのは適切ではありません。
- ⑵ 独居の高齢者には施設入所を勧める。独居であることだけを理由に施設入所を勧めることは、本人の意思を尊重していません。
- ⑶ エコノミークラス症候群の予防を呼びかける。エコノミークラス症候群は車中泊や避難所での予防が中心で、仮設住宅入居後の最優先ではありません。
- ⑷ すべての仮設住宅を巡回訪問し健康相談を行う。全戸を巡回訪問することで全世帯の状況を把握でき、支援が必要な人を漏れなく見つけられます。
解説
正解は⑷です。仮設住宅に移った直後は、環境の変化や人間関係の変化によって健康を崩す人が出やすく、支援を求める声を上げられない人もいます。すべての仮設住宅を巡回訪問して健康相談を行えば、全世帯の状況を把握でき、支援が必要な人を漏れなく見つけられます。年齢や世帯構成だけで対象を絞ったり、施設入所を勧めたりすることは、必要な人を見落としたり自己決定を損なったりします。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-03_04_05.html)を加工して作成