大腸癌の発症には性別や年齢の影響が知られている。そのためこれらの要因を調整する必…
次の文を読み51〜53 の問いに答えよ。肥満の既往の有無と大腸癌との関連を検証するための疫学研究を行うこととした。A 病院において大腸癌と診断された患者100 人を登録した。また、同院で人間ドックを受検し大腸癌が無いことを確認できた100 人を選定し登録することとした。次に、これらの対象者の肥満の既往を確認することとした。
大腸癌の発症には性別や年齢の影響が知られている。そのためこれらの要因を調整する必要があると考えた。登録された大腸癌患者1人に対して性別および年齢を対応させた人間ドック受検者1人を選定することとした。この方法はどれか。
- ⑴ 層化層化は解析の段階で対象を層ごとに分けて比べる方法で、対照の選び方ではありません。
- ⑵ 標準化標準化は年齢構成の違いを補正して集団間を比べる方法です。
- ⑶ 無作為化無作為化は介入研究で群への割付を偶然に委ねる方法で、本研究では行えません。
- ⑷ マッチング症例1人ごとに条件をそろえた対照を選ぶ方法であり、マッチングにあたります。
- ⑸ 多変量解析多変量解析は解析段階で複数の要因を同時に調整する方法で、対象の選び方ではありません。
解説
正解は⑷です。マッチングは、症例1人ごとに性別や年齢などの条件をそろえた対照を選ぶことで、その要因の影響を取り除く交絡の制御方法です。本研究で大腸癌患者1人に性別と年齢を対応させた受検者を1人選ぶ方法はこれにあたります。層化は解析の段階で層ごとに分けて比べる方法、無作為化は介入研究で用いる割付の方法、多変量解析は解析段階で複数の要因を同時に調整する方法です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-03_04_05.html)を加工して作成