この研究デザインはどれか。
次の文を読み51〜53 の問いに答えよ。肥満の既往の有無と大腸癌との関連を検証するための疫学研究を行うこととした。A 病院において大腸癌と診断された患者100 人を登録した。また、同院で人間ドックを受検し大腸癌が無いことを確認できた100 人を選定し登録することとした。次に、これらの対象者の肥満の既往を確認することとした。
この研究デザインはどれか。
- ⑴ 介入研究介入研究は研究者が曝露を割り付ける設計で、本研究は既往を調べているだけです。
- ⑵ 横断研究横断研究は一時点で曝露と結果を同時に調べる設計で、群を分けてから遡る形ではありません。
- ⑶ 症例対照研究結果の有無で症例群と対照群を選び、過去の曝露をさかのぼって比べており症例対照研究です。
- ⑷ 生態学的研究生態学的研究は集団を単位として指標どうしを比べる設計です。
- ⑸ コホート研究コホート研究は曝露を先に把握して結果の発生を追跡する設計で、順序が逆です。
解説
正解は⑶です。この研究では、まず大腸癌と診断された患者(症例)100人と、大腸癌がないことを確認できた人間ドック受検者(対照)100人を選び、そのうえで過去の肥満の既往を調べています。結果の有無で群を分けてから過去の曝露をさかのぼる設計は症例対照研究です。曝露を先に把握して追跡するのがコホート研究、一時点で両方をみるのが横断研究です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-03_04_05.html)を加工して作成