A 化学工場で、トルエンを取り扱っている複数の社員が急に頭痛やめまいを訴えたため…
A 化学工場で、トルエンを取り扱っている複数の社員が急に頭痛やめまいを訴えたため、臨時職場巡視を実施した。その結果、トルエンによる中毒症状が出現していたことが判明し、原因は防護具の着用が不適切なことだった。健康障害の再発防止策で最も効果的なのはどれか。
- ⑴ 救急用具の変更救急用具の変更は発症後の対応を改善するもので、ばく露そのものを防げません。
- ⑵ 職場環境測定回数の増加環境測定の回数を増やしても、防護具の着用が改まらなければ健康障害は防げません。
- ⑶ 社内広報を活用した情報発信社内広報による情報発信は一般的な周知にとどまり、確実な行動の変化につながりません。
- ⑷ 特殊健康診断実施回数の増加特殊健康診断は健康障害の早期発見のための検査で、発生そのものを防ぐ対策ではありません。
- ⑸ 有機溶剤を取り扱う社員に対する研修原因である防護具の不適切な着用に直接対応する対策であり、再発防止に最も効果的です。
解説
正解は⑸です。今回の健康障害は、防護具の着用が適切でなかったことが直接の原因と判明しています。したがって、有機溶剤を取り扱う社員に対し、物質の危険性と防護具の正しい使い方を学ぶ研修を行うことが、再発を防ぐうえで最も効果的です。環境測定や特殊健康診断の回数を増やしても、ばく露そのものを減らすことにはなりません。原因に直接対応する対策を選ぶことが大切です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-03_04_05.html)を加工して作成