保健師が描いたA さん宅1階の見取り図を示す。A さんと夫は1階で生活をし、日中…
次の文を読み54、55 の問いに答えよ。A さん(62 歳、女性)。夫(67 歳)と次男夫婦(ともに30 代、会社員)の4人暮らしである。起立時にふらつきが見られたため、専門病院を受診したところ、脊髄小脳変性症と診断された。難病の医療費助成の申請書が保健所に届き、保健師は家庭訪問を実施した。A さんは起立時にふらつくことはあるが、日常生活動作〈ADL〉は自立、専門病院に月1回、一人で受診している。既往歴に特記すべきことはない。脊髄小脳変性症については医師より病名の告知、説明は受けている。A さんは料理が好きで、食事の準備はA さんが行っている。
保健師が描いたA さん宅1階の見取り図を示す。A さんと夫は1階で生活をし、日中はリビングで過ごし、夜は和室で布団に寝ている。2階は次男家族が使用している。台所とリビング、浴室は1階のみにあり、大きな段差は廊下から玄関に降りるところのみである。A さんの生活環境を改善するために現時点で優先度が高いのはどれか。
- ⑴ 夜間のポータブルトイレの使用トイレまで歩ける段階であり、安全に移動できる工夫が先になります。
- ⑵ 夫婦の寝室を2階に移動2階への移動は階段の昇降が増え、かえって転倒の危険を高めます。
- ⑶ 玄関にスロープを設置玄関のスロープは外出時の段差への対応で、屋内での転倒の予防にはなりません。
- ⑷ ベッドの使用腰かけた姿勢から安定して立ち上がれるため、床からの立ち上がりによる転倒を防げます。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷です。Aさんは小脳失調による起立時のふらつきがあり、和室で布団に寝起きしています。床からの立ち上がりは体を大きく動かす動作で、ふらつきのある人には転倒の危険が高くなります。ベッドを使えば、腰かけた姿勢から安定して立ち上がれ、夜間の移動も安全になります。寝室の2階への移動は階段の昇降が増え、玄関のスロープは屋内の安全には結びつきません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp190415-03_04_05.html)を加工して作成