A 市の健康寿命に影響する要因を明らかにするために、次に入手すべき情報はどれか。
次の文を読み48、49 の問いに答えよ。A 市は人口5万人の地方都市。地場産業である繊維工業などの小規模の事業所の就業者が、A 市の産業別就業者の大部分を占める。郊外には大手自動車会社のB 工場(従業員500 人)があり、A 市の住民200 人が勤務している。A 市では男性の健康寿命が短いことが問題視されており、男性の平均寿命は80.0 歳(全国平均80.5 歳)、健康寿命は67.0 歳(同70.0 歳)である。女性の平均寿命は87.0 歳(同86.8 歳)、健康寿命は74.0 歳(同74.0 歳)である。保健師は人口動態統計から主要死因別の標準化死亡比〈SMR〉を調べた。その結果を表に示す。A 市の主要死因別の標準化死亡比〈SMR〉脳血管疾患 心疾患 悪性新生物 肺 炎 糖尿病男 性 125 118 104 99 110女 性 94 100 101 115 105
A 市の健康寿命に影響する要因を明らかにするために、次に入手すべき情報はどれか。
- ⑴ 特定健康診査受診率受診率は健診の取り組みの広がりを示す指標で、要因の把握には結びつきません。
- ⑵ 疾患別の1人当たりの医療費疾患別の医療費は受療の状況を示しますが、介護を要する原因までは分かりません。
- ⑶ 特定健康診査受診者の生活習慣生活習慣は背景を知る情報ですが、健診を受けた人に限られ全体を映しません。
- ⑷ 要介護認定者が罹患している疾患介護が必要になった原因疾患が分かり、健康寿命を縮めている要因に近づけます。
解説
正解は⑷です。健康寿命は、日常生活に制限なく過ごせる期間であり、短いということは介護が必要になる人が多いことを意味します。したがって、要介護認定を受けた人がどのような疾患によってその状態になったのかを知ることが、健康寿命を縮めている要因を明らかにする近道になります。健診の受診率や医療費、生活習慣は、背景を知る情報としては間接的です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp180511-03_04_05.html)を加工して作成