保育所長から相談があった8月5日(火)の夕方に、園児2人が入院しているA市内の病…
次の文を読み39〜41 の問いに答えよ。A 市にある定員80 人の保育所。乳児保育も実施している。8月1日(金)に、腹痛と下痢症状で4人の園児が欠席した。8月5日(火)に、新たに4人の園児が同様の症状で欠席した。さらに、8月1日(金)から欠席していた園児4人のうち2人は症状が落ち着いたが、他の2人が重篤な下痢症状によって入院したと保護者から連絡が入った。保育所長は感染症の発生を疑い、保健所の感染症担当の保健師に相談した。
保育所長から相談があった8月5日(火)の夕方に、園児2人が入院しているA市内の病院から、園児2人の腸管出血性大腸菌感染症の発生届が提出された。保健所の対応で優先度が高いのはどれか。
- ⑴ 地域の医療機関へ情報提供を行う。医療機関への情報提供も必要ですが、まず発生施設の調査が優先されます。
- ⑵ 食品衛生監視員と保健師で立ち入り調査を行う。食品と人を介した感染の双方を同時に調べられ、原因の究明に直結します。
- ⑶ 保育所の保護者を対象とした説明会を開催する。説明会は必要になりますが、状況を把握してから内容を定めて開きます。
- ⑷ 保育所のすべての園児および職員の検便を実施する。全員の検便も検討しますが、調査の結果を踏まえて範囲を判断します。
解説
正解は⑵です。腸管出血性大腸菌感染症の発生届が複数出たことで、集団発生が確認されました。食品を介した感染と人から人への感染の両方が考えられるため、食品衛生監視員と保健師が一緒に立ち入り調査を行い、給食の取扱いと施設の衛生管理、園児の状況を同時に確かめることが最優先になります。説明会や全員の検便は、調査の結果を踏まえて判断します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp180511-03_04_05.html)を加工して作成