保健師が実施することで最も優先されるのはどれか。
次の文を読み55 の問いに答えよ。従業員300 人の文具会社。部署は開発部門、販売部門、広報部門に分かれている。この会社の定期健康診断の問診時の主訴で多かったのは、腰痛および眼の疲れであった。社内の健康管理室の保健師が、これらの主訴を配属別に分類したところ、腰痛は販売部門の配送センターの社員に特に多いことが分かった。配送センターには、注文に応じて商品の仕分け作業をする社員50 人が働いている。健康管理室の保健師は、配送センターにおける腰痛への対策を行う必要があると考えた。
保健師が実施することで最も優先されるのはどれか。
- ⑴ 職場巡視を行う。実際の作業を観察して負担の原因を確かめることが、対策を選ぶ出発点になります。
- ⑵ 腰痛を訴える者に保健指導を行う。個別の保健指導は原因が分かってから行うもので、作業環境の改善にはなりません。
- ⑶ 腰痛体操を休憩時間に行うことを計画する。腰痛体操も有効ですが、原因を確かめないまま行っても十分な効果は得られません。
- ⑷ 配送センターの社員に運動機能の測定を行う。運動機能の測定は個人の状態を知る方法で、職場に共通する原因は分かりません。
解説
正解は⑴です。腰痛が配送センターの社員に集中しているという結果からは、作業の姿勢、運ぶ荷物の重さ、作業台の高さ、動線といった職場の環境や作業方法に原因がある可能性が考えられます。まず職場巡視を行って実際の作業を観察し、何が負担を生んでいるのかを確かめることが出発点です。保健指導や体操、運動機能の測定は、原因を把握してから選ぶ対策になります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp180511-03_04_05.html)を加工して作成