保健所の対応で適切なのはどれか。
次の文を読み55 の問いに答えよ。A さん(66 歳、女性)。夫(70 歳)が早期の直腸癌と診断され、手術を受けた直後に死亡した。1か月後、A さんは、医療安全支援センターの相談窓口が設置されている保健所に、電話で相談し「主治医から簡単な手術だと説明を受けて手術に同意したが、夫は手術後に亡くなった。納得できないので調査して欲しい」と訴えた。A さんの希望で、保健所が病院に対して文書でA さんの夫の治療経過を照会したところ「Aさんの夫はまれに発生する術後合併症によって死亡した。術後合併症のことは、患者とA さんとに事前に説明していた。医療事故とは考えていない」と回答があった。
保健所の対応で適切なのはどれか。
- ⑴ A さんと病院とで話し合いの場が持てるように支援する。中立の立場から双方の話し合いを支えることが、センターの役割にあたります。
- ⑵ A さんの夫の手術に関する診療録を病院に開示請求する。診療録の開示請求は遺族である本人が行うもので、保健所が行うものではありません。
- ⑶ 医療行為と死亡との因果関係の有無を明らかにする。因果関係を明らかにする権限はなく、医療事故調査の仕組みで扱われる事柄です。
- ⑷ 病院に対し事故調査委員会を設置するよう指導する。事故調査委員会の設置を指導する権限はセンターにはありません。
解説
正解は⑴です。医療安全支援センターは、患者と医療機関の間に立って中立の立場から相談に応じ、双方が話し合える関係を築けるよう支援する機関です。Aさんが説明を受けて納得できるよう、病院との話し合いの場を持てるよう支えることが適切です。診療録の開示請求は本人が行うもので、因果関係の究明や事故調査委員会の設置を指導する権限はありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp170425-03_04_05.html)を加工して作成