家庭訪問から1週後、両親、主治医、病棟看護師、理学療法士、退院調整看護師、社会福…
次の文を読み48、49 の問いに答えよ。A ちゃん(生後5か月、女児)。父親(37 歳)、母親(35 歳)は病院の近くの市に2人で暮らしており、A ちゃんの祖父母は遠方に住んでいる。A ちゃんはGCU に入院中である。現病歴 : 在胎32 週で羊水過多、胎児発育不全、心臓奇形および小脳低形成のため羊水の染色体検査を受け、18 トリソミーと診断された。在胎週数37 週0日、体重1,780 g で出生し、NICU に入院した。食道閉鎖のため出生当日に胃瘻造設術を、気管軟化症のため生後3か月に気管切開術を受けた。気管切開下で24 時間人工呼吸器管理、30 分に1回程度の気管内吸引を実施している。家族歴 : 特記すべきことはない。身体所見 : 体重2,900 g。体温37.0 ℃、脈拍130/分、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉94〜96 %。定頸していない。
家庭訪問から1週後、両親、主治医、病棟看護師、理学療法士、退院調整看護師、社会福祉士、訪問看護師および地区担当保健師が出席して、初回の退院調整カンファレンスが行われた。両親は退院後の生活に不安はあるものの、A ちゃんの面倒は自分達がみるべきであると考え、できるだけ他者の手を借りずに育てたいと思っているということであった。今後の方針として、小児科の一般病棟に転棟し、在宅療養に向けた医療的ケアの手技や育児の練習を行い、その後に自宅への外泊訓練を実施することが決まった。次回のカンファレンスは、院内で在宅療養に向けたシミュレーションを行った後、医療的ケアの手技などの習得状況の評価と外泊訓練に向けた準備について話し合う予定である。次回のカンファレンスに参加を依頼する機関として優先度が高いのはどれか。
- ⑴ 医療型児童発達支援センター発達支援は在宅生活が始まり状態が安定してから利用を検討する資源です。
- ⑵ 訪問診療を実施している診療所日常的に診る在宅の主治医を早期に定めることが、退院後の生活の前提になります。
- ⑶ 医療型短期入所を実施している療育施設短期入所は家族の負担を軽くする資源で、退院直前の段階では優先度が下がります。
- ⑷ 訪問リハビリテーションを実施している事業所訪問リハビリテーションも在宅生活が始まってから検討する資源です。
解説
正解は⑵です。医療的ケアが必要な子どもが自宅で生活するには、日常的に診てくれる在宅の主治医が欠かせません。訪問診療を行う診療所が早い段階からカンファレンスに加われば、退院までに診療の体制を整え、急変時の対応も決めておけます。発達支援や短期入所、訪問リハビリテーションは、在宅生活が始まってから検討する社会資源です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp170425-03_04_05.html)を加工して作成