この調査は体操群と運動群とを本人の希望によって分けている。くじで割付ける場合と比…
次の文を読み50〜52 の問いに答えよ。保健所で肥満防止を目的とした教室の参加者を対象に、運動と体重変化の関連を調べることにした。対象者は軽度肥満の40 歳代の女性300 人であり、本人の希望で軽い体操をする群100 人(体操群)と中等度の運動をする群200 人(運動群)とに分かれ、同じ保健師による集団指導を受けた。教室開始時に体重測定を行い半年後にどれだけ体重が変化したかを調べた。
この調査は体操群と運動群とを本人の希望によって分けている。くじで割付ける場合と比べて、仮説検証の妥当性からみたこの調査の問題点で最も大きいのはどれか。
- ⑴ 二重盲検ができない。運動の研究では、そもそも盲検化は難しく主要な問題ではありません。
- ⑵ 相対危険が計算できない。追跡しているため、相対危険は計算することができます。
- ⑶ 2 群の人数を等しくできない。人数が異なっても比較は可能で、最大の問題ではありません。
- ⑷ 2 群の属性の分布が制御できない。属性の偏りが生じ、運動の効果と区別できなくなります。
解説
正解は⑷です。本人の希望で群を分けると、もともと運動に前向きな人や体力のある人が運動群に偏るなど、年齢や体重、生活習慣といった属性の分布が2群で異なってしまいます。その差が結果に影響して、運動の効果と区別できなくなります。くじで割り付ける最大のねらいは、この属性の偏りをなくして比較できる2群をつくることにあります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp150511-03.html)を加工して作成