過去5 年間にA 工場(従業員数1,000 人)で15 人、B 工場(従業員数8…
過去5 年間にA 工場(従業員数1,000 人)で15 人、B 工場(従業員数850 人)で9 人の肝癌患者が発生していたことがわかった。両工場では機械の洗浄に薬品Cを使用している。薬品C と肝癌の疫学的関係で最も適切なのはどれか。
- ⑴ 薬品C は肝癌の原因である。対照も曝露量の情報もなく、原因と断定する根拠がありません。
- ⑵ 薬品C と肝癌には関連がある。比較する集団がないため、関連があるとも言えません。
- ⑶ 薬品C と肝癌には因果関係はない。関連を否定できるだけの情報もそろっていません。
- ⑷ 薬品C と肝癌との関係は不明である。比較も曝露の情報もなく、現時点では判断できません。
解説
正解は⑷です。示されているのは2つの工場で肝癌が発生したという事実だけで、比較する対照集団も、薬品Cにどれだけさらされたかという情報もありません。これだけでは関連の有無を判断できず、関係は不明と答えるのが適切です。原因と断定することも、関連があると述べることも、因果関係がないと否定することも、根拠を欠いています。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp150511-03.html)を加工して作成