A さんは病状が進行し、1 人で身の回りのことを行うことが難しくなり、家族が不在…
次の文を読み41〜43 の問いに答えよ。A さん(46 歳、女性)。48 歳の会社員の夫、高校生の長男および中学生の次男との4 人暮らし。筋萎縮性側索硬化症〈ALS〉と診断され、難病の医療費助成の申請のため夫が夜勤の前に保健所に来所した。夫によると、A さんは包丁を使うことが難しくなり、子どもたちの弁当を作るのに時間がかかるようになったことを気にしているという。1 週後、保健師がA さん宅を訪問し状況を確認したところ、A さんは「主婦としての役割が果たせなくなることがつらい」と話した。
A さんは病状が進行し、1 人で身の回りのことを行うことが難しくなり、家族が不在である平日の日中に訪問介護を利用することになった。担当する訪問介護員から「最近、A さんはつまずいたり転んだりすることが多くなりました。この病気の患者さんを担当するのは初めてなので関わり方が分かりません」と相談を受けた。保健師の対応で優先されるのはどれか。
- ⑴ 訪問介護員の訪問に同行する。同行すれば状態を確かめ、その場で具体的な助言ができます。
- ⑵ 経験の豊富な訪問介護員と交代するよう調整する。交代させても、訪問介護員が学ぶ機会は得られません。
- ⑶ A さんとの対応で注意することを主治医に確認するよう助言する。主治医への確認を任せるだけでは、今の困りごとに応えられません。
- ⑷ 訪問介護員に難病患者の支援に関する研修を受講するよう勧める。研修の受講は有用ですが、直ちに必要な助けにはなりません。
解説
正解は⑴です。訪問介護員は筋萎縮性側索硬化症の患者を担当するのが初めてで、転倒が増えた今の状態にどう関わればよいか分からず困っています。保健師が訪問に同行すれば、Aさんの状態を直接確かめたうえで、その場で具体的な介助方法を伝えられます。交代や研修、主治医への確認を勧めるだけでは、今起きている困りごとにすぐ応えられません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp150511-03.html)を加工して作成