保健師が、同じ市内でも地区によって健康診査の受診率に差があることに気づいた。健康…
保健師が、同じ市内でも地区によって健康診査の受診率に差があることに気づいた。健康の社会的決定要因の考え方に沿った説明はどれか。
- ⑴ 医療機関の数を地区の間でそろえれば、受診率の差はそれだけで解消に向かう。機関の数がそろっても、働き方や交通の便などの条件が残れば差は続きます。
- ⑵ 所得や雇用の形、教育を受けた年数の違いが、健診を受けやすいかどうかを左右する。所得・雇用・教育は健康の社会的決定要因の代表で、受診行動の差につながります。
- ⑶ 受診率の差は住民一人ひとりの健康への関心の高さで決まり、地区の条件とは結び付かない。個人の関心だけでは説明がつかず、暮らしの条件そのものが受診のしやすさを左右します。
- ⑷ 健康格差を小さくするには、関心の高い人から順に働きかけるのが近道になる。関心の高い人から働きかけると、届きにくい層との差がかえって広がります。
解説
正解は⑵です。健康の社会的決定要因とは、所得、雇用の形、教育を受けた年数、住まいや人とのつながりなど、個人の選択の手前にあって健康を左右する条件のことです。受診率の地区差は、こうした条件の違いから生まれると考えます。関心の高さだけに理由を求めると支援の的が外れ、関心の高い人から働きかける進め方では、届きにくい層との差がかえって広がります。
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